鶏もものポワレ トリュフを乗せたスイートポテトとトリュフ風味のねぎのクリーム煮添え
今回はトリュフを使いましたが、舞茸などのきのこでも美味しく出来ます。
スイートポテトは砂糖を控え目にし、料理に合うように。また、ブラウンシュガーを使って、じんわりとした甘みに。
もちろん、砂糖をさらに加えてお菓子としてのスイートポテトにして頂けます。
実際、僕はそうして美味しく頂いちゃいました。
【材料】
<鶏もものポワレ>
・ 鶏もも肉 ・・・ 1/4枚
・ 小麦粉 ・・・ 適量
・ 塩・コショウ ・・・ 適量
・ サラダ油・無塩バター(ポワレ用) ・・・適量
<トリュフを乗せたスイートポテト> 幅1.5㎝×長さ7㎝×高さ2㎝のサイズ5本分
・ さつま芋 ・・・ 200g
・ ブラウンシュガー(きび糖) ・・・ 10g
※ お菓子のスイートポテトにする時は、20gにして下さい。
・ 生クリーム ・・・ 30g
・ 無塩バター ・・・ 8g
・ 塩 ・・・ 少々
・ 卵黄 +
水少量 ・・・ 卵黄1個分
・ トリュフの薄切り ・・・ 6~7枚
<トリュフ風味のねぎのクリーム煮>
・ ねぎ ・・・ 7.5㎝位
・ ブイヨン ・・・ 80㏄
・ 生クリーム ・・・ 10㏄
・ 牛乳 ・・・ 20㏄
・ トリュフのみじん切り ・・・ 1g位
・ 塩・コショウ ・・・ 少々
<レーズン風味のエッセンス・ド・ヴォー>
・ 赤ワインビネガー ・・・ 5㏄
・ フォン・ド・ヴォー ・・・ 60㏄
・ レーズン ・・・ 1個
・ 塩 ・・・ 少々
<チーズのエマルジョン>
・ カマンベールチーズ ・・・ 50g
・ 水 ・・・ 50㏄
・ ピンクペッパー ・・・ 1粒
・ 荒挽き黒コショウ ・・・ 少々
【作り方】
<鶏もものポワレ>
① 常温に戻した鶏モモ肉に、塩・コショウし、小麦粉をまんべんなくまぶす。
② フライパンにサラダ油と無塩バターを入れ、バターが溶けてきたら①を皮目から入れる。
③ 鶏が焼ける音がして来たら、弱火にして、良い焼き色が付くように焼く。
④ ③を裏返し、アロゼしながら(油をスプーンやレードルで皮にかけること)火を通す。
⑤ 火が通ったら、温かい場所で 5分位休ませる。
※ 鶏に火が通るには、トータルで20分位かかります。
<トリュフを乗せたスイートポテト>
① さつまいもの皮をむき、鍋に入れ、水からゆでる。
② ①のさつまいもが柔らかくなったら、ざるにあけて水分を切った後、ボールでマッシュする。
③ ブラウンシュガー・生クリーム・塩を②に加えて混ぜ込む。
④ ③を鍋に入れて弱火にあててぼってりしてくるまで練る。
⑤ ④がぽってりしてきたら火を止め、無塩バターを加え、よく混ぜる。
⑥ ⑤が扱いやすい温度まで下がったら、形を作ってオーブンペーパーに乗せる。
⑦ 刷毛で卵黄を水少量で溶いたものを⑥のさつまいもに塗る。
⑧ 200℃に余熱したオーブンで⑦を色良く焼く。
<トリュフ風味のねぎのクリーム煮>
① 鍋に、ブイヨン・1.5㎝幅に切ったねぎ・塩・コショウを入れ、ブイヨンが1/4位の量になるまで煮詰める。
② ①に生クリーム・牛乳を加え、液体にとろみがつくまで煮詰める。
③ ②にトリュフのみじん切りを加える。
<レーズン風味のエッセンス・ド・ヴォー>
① 赤ワインビネガーを小さめの鍋に入れ、水分がほとんどなくなるまで煮詰める。
② ①にフォン・ド・ヴォーをとレーズンを加え、しっかり煮詰める。
③ 塩をして、味を整える。
<チーズのエマルジョン>
① バーミキサー用の容器に細かくしたチーズと水を加え、湯煎にかける。
② ①が人肌位まで温まってきたら、バーミキサーで回し、乳化させる。
③ 50℃位まで②の温度を上げながら、しっかりと乳化させる。
④ 盛り付ける直前に③の泡が出来るようにバーミキサーで回す。
【盛り付ける】
お皿にスイートポテトを盛り付け、トリュフの薄切りを乗せる。
トリュフ風味のねぎのクリーム煮を並べ、鍋にあるトリュフとクリームをかける。
鶏もものソレリスを外し、切って盛り付ける。
レーズン風味のエッセンス・ド・ヴォーを敷き、レーズンも盛り付ける。
ソレリスを盛り付け、チーズのエマルジョンをかける。
ピンクペッパーと荒挽き黒コショウを盛り付ける。
完成!
さつま芋は割と単調な印象の食材なので、トリュフの香りを活かしながら、味・香り・食感をどう差引するか、という事を考えて出来た一皿です。
旨味は「ねぎのクリーム煮」の方が主で、「レーズン風味のエッセンス・ド・ヴォー」は酸を含んだアクセントという位置づけ。
「チーズのエマルジョン」は、まったりした食感のさつま芋に入り込みやすいチーズで香りと味を加える役目。ルックスも面白いですしね。
レーズンはたった一粒ですが、お皿全体の中で、かなりのアクセントとして効いています。
そして、トリュフ・・・。
鶏は、主素材としての役目もありますが、香ばしさと皮のカリカリした食感を担っています。
エイジングしたピノ・ノワールによく合う一皿です。