いつか、また、TAMARIBA で。

12月13日・金曜日、約1年半料理をお出しさせて頂いた 渋谷 The Room での沖野修也さんのパーティー "KYOTO JAZZ MASSIVE presents SOUND SANCTUARY" が最終回を迎えました。

「音楽空間に彩りを添える料理」をテーマとし、料理を召し上がって頂くことでパーティーがより楽しくなる。そんな料理を作る機会を頂き、みなさんに楽しんで頂けたのは本当にありがたく、嬉しいことです。



パーティーにお出しする料理のテーマは重要です。
ただし、テーマに沿い過ぎても縛りが強過ぎて面白い料理ができない。
その辺りのさじ加減が作り手の個性だと思うんですよね。


僕がテーマにした「音楽空間に彩りを添える料理」とは、円滑なコミュニケーションの触媒になること。
The Room (「脱クラブ → TAMARIBA」宣言をしている)に集まる多くの人達。その人達の間では、元々知り合いであろうとなかろうとコミュニケーションが生まれます(そのコミュケーションはクオリティーの高い作品や仕事として結晶しているケースが多々ある)。そういう人と人とのコミュニケーションの触媒になること。
お腹をいっぱいに満たす事が目的ではなく、召し上がって頂いて少しの驚きを感じてもらうこと。身体の内側にも心地よい刺激を与えて、感覚をより開きやすくし、素晴らしいDJのかける音楽をさらに楽しんでもらえるようにする。つまり、食べ手とDJとの触媒。
「音楽空間に彩りを添える料理」をそう定義してお出ししていました。



クラブ(The Room は TAMARIBA だけど)で起きていることは、まさしく生もので、お客様の反応によってDJのかける曲や曲のかけ方は大きく変わります。逆に、DJのかける曲やかけ方でお客様の反応が変わって行く。そこでは感覚的・身体的なコミュニケーションが絶えず行われていて、特に区切られたプログラムといったものはありません。
もっと言えば予定調和は存在しない。
もちろん、レストランでもそういう要素はあるものの、クラブに比べればその要素は小さい。
世界的 JAZZ/CROSSOVER 界のDJである沖野修也さん・日本のトップDJ達・DJ KON や Patrick Forge といった世界屈指のDJ達が音楽をかけるそのような環境で、音楽好きでセンスの良い人達に僕の料理はどう捉えられるのか?
その問いへの尽きることのない興味が The Room で料理をお出し続けて頂いた大きな理由です。
もちろん、音楽好きというのが最大の理由なのは間違いないところですが。


SOUND SANCTUARY で間近でそのプレイを体感した素晴らしいDJ達を列挙します。(敬称略。順番はイベント順です)
沖野修也 (KYOTO JAZZ MASSIVE)
佐藤強志 (BLACK EDITION)
鄭秀和 (Intentionallies)
荏開津
eli (ex. Love Tambourines) - ライブ
大沢伸一
社長 (SOIL & "PIMP" SESSIONS)
DJ SARASA
Q.A.S.B. - ライブ
OIBON (CHAMP)
DJ KAWASAKI
冨永陽介 (CHAMP)
松岡淳 (La Marquise) from Lyon, France
Watusi (COLDFEET)
DJ Marcy (Little Bird)
Patrick Forge from London, UK
DJ Kon (Nite Time, Kon & Amir, Kon & The Gang) from Boston, USA
T.Seki (Sounds of Blackness)
野崎涼太 (Jazztronik)
BRISA

こうして改めて見ると、もの凄く豪華なDJ陣です。まさしく世界に誇るパーティー。

料理をお出しさせて頂く機会を下さった沖野修也さん、The Room GM である佐藤強志さん、The Room のスタッフのみなさん、献身的にヘルプしてくれた K.K.、そして僕の料理を召し上がって下さったみなさんに感謝致します。
本当にありがとうございました。
そして、またいつか The Room で料理をお出しできることを願っています。




2014年1月29日に、
"DESTINY replayed by ROOT SOUL"  
SHUYA OKINO (KYOTO JAZZ MASSIVE)
が発売されます。
このアルバムは、iTunes ダンス・アルバム1位、総合アルバム3位を獲得した沖野修也さんの前作 "DESTINY" をROOT SOUL こと池田憲一さんが全曲 replay(再演奏)。
傑作です。
詳しくはこちらで。

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